プラレールのパーツは「ちょっと足りないなー」くらいがちょうどいい
子供たちと一緒にプラレールを組み立てていると、
「あとちょっとレールが足りないなー」
なんてことが結構あるんです。
プラレールはパーツのバラ売りをしているので、子供から「部品買ってー」とおねだりされることもあるのですが、
わが家ではパーツ単体だけの購入はしない
ことにしています。
その理由は、
足りないパーツでやりくりすることが、プログラミングに必要な能力『論理的思考』をめちゃくちゃ鍛えられるから
論理的思考っていうのは、「問題の糸口を上手にたどって、解決できる能力」
プラレールで例えると、
「カーブのパーツが一つ足りない」ってなったときに、他の路線を別のパーツに組み替えたり、ショートカットしてレールを節約したり、頭を使って最適化できる能力です。
この能力が低い子は、問題の糸口を掴むための思考ができないので、足りないパーツが出てくると、「もうイヤー!」と怒って投げ出してしまいます。
逆に、「足りないパーツをどうやって補うか?」をずっと考えられる子は、めちゃくちゃプログラマーに向いています。
むしろ、論理的思考が全く身につかないまま大人になると大変です。
- 説明が下手すぎて何を言ってるのか分からない
- 問題が起きた時、手がピタっと止まってしまう
- なぜか効率の悪い方法ばかりを選ぶ
こんな大人、身近にいませんか?
例えば、
あなたは今、仕事でパソコンを使っていたとします。
すると突然、パソコンの画面が消えてしまいました。
さて、どうしますか?
普通だったら、パソコンの電源ボタンを押してみるとか、コンセントを抜き差ししてみるとかしますよね。
ところが、論理的思考ができない人は、何もせずにシステム担当の僕に電話してくるんです。
「パソコンが付かなくなりました」って。
僕もそれだけの情報では何も分からないので、
「電源ボタン押してみました?」
「コンセントの抜き差ししてみました?」
って聞くとこからスタートすることになるので、「最初からそれくらいは考えてくれよー、じゃないと問題解決に時間が掛かるよー」っていつも思うんです。
論理的思考ができない人は、何をすべきが分からない、考えようとしない、判断ができない。
こういう大人を減らす為に、小学校でプログラミング教育が必須化されたわけです。
もちろん、プログラミング教育にはもっと大きな狙いもあります。
それは、多くの子供たちがプログラミングを使って世の中をもっと良くする力を身につけること。
今、僕らの身近なツールは、元をたどれば全てプログラムです。
例えば、LINEやメルカリ。
それぞれ、世の中を良くするためにコンセプトを掲げています。
- LINE ・・・ 大切な人と密なコミュニケーションが取るために
- メルカリ ・・・ 世の中の「捨てる」をなくす
もし、こんな立派なサービスを作れる人がたくさん増えたなら、日本はもっと快適な国になるでしょうね。
そのためにも、これからプログラミング能力が必須だと言われているわけです。
プラレールは、遊びながらプログラミング能力を鍛えられる最高のおもちゃです。
実際の現場では、色々な制限もあるし、キレイで見やすいコードを書くことが求められます。
その能力は、「プラレールの足りないパーツで、どうやって配置して、どうやってきれいなレイアウトを組むか?」考えることで養うことができるんです。