公開日:2012年8月18日
機械式腕時計の磁気帯びを防ぐ保管場所
「磁気帯び」の危険性
機械式腕時計の保管に気を使わなければならないのが「磁気帯び」。
一度磁気帯びしてしまうと、脱磁しない限り、時刻が大きく狂ってしまったり、時には止まってしまうこともあります。
一応、時計屋に持っていけば専用の脱磁器で脱磁してもらえます。
もしその程度で済めば、費用は数千円で済みますが、万が一、ムーブメントを分解する必要があったり、部品交換ともなれば、それなりの高額になるでしょう。
機械式腕時計の時刻を狂わす「磁気帯び」とは?
その磁気帯びですが、その原因となるのが、パソコンやテレビ・携帯電話・スピーカーなど、私たちの日常で当たり前にある普通の家電製品です。
これらは、家電は大きな磁気を帯びており、それが機械式腕時計の部品などに影響を与え、時計が正確な時刻を表示しなくなることを磁気帯びと言います。
磁気帯びの予防について
その磁気帯びを防ぐためにも、機械式腕時計の管理はしっかりと行いましょう。
とは言っても、磁気を発生する物で溢れているのが、現代社会。
私の部屋もどこを見渡しても磁気を発生している家電だらけです。
そこで、簡易的ではありますが、コンパス(方位磁石)で、磁気の弱い場所探しをしてみました。
大きな磁気を発生しているところにコンパスを置くと、ぐるぐると回転しっぱなしになったり、本来の方位とは違う向きに針が向きます。
パソコンのスピーカー テレビ 電子レンジ 冷蔵庫 携帯電話 |
強 | 強い磁気が発生しており、 針が勢いよく回る。 |
---|---|---|
扇風機 コーヒーメーカー 電気ポット デジカメ |
中 | まぁまぁ磁気が発生しており、 若干、針がゆれる。 |
パソコンのディスプレイ (スピーカー無し) |
弱 | わずかな磁気が発生しており、 ほんのわずかだが、 正常な位置よりずれた方角を針が示す。 |
やはり、スピーカーや大きい強い電力を使う家電製品ほど、大きい磁気を発生していました。
玄関や寝室など、できるだけ家電の少ない部屋に保管しておくのが良さそうですね。