パソコンの修理が一度で終わらない理由。何度持っていけばいいんだ!
パソコンの修理依頼で一番困るのが「たまに」という言葉の付くトラブル。
たまにネットが切れる。
たまに電源が落ちる。
たまに音が出ない
これらの場合、持ち帰っても再現できないことがあるんです。
「たまに」起きる現象を確認する為に、数十分もそのパソコンを触っているわけにもいきません。
電源を入れっぱなしにして、数時間様子を見るだけです。
それで症状が出ないときも多く、そのときは、とりあえずドライバーの更新など、定番のところだけをチェックして、そのままお客さんに返却です。
「とりあえず気になる所はチェックしました。あとは様子を見ましょう」と伝えますが…「また同じ症状が出たよ」って連絡来ることも珍しくないんですよね。
そしたらお客さんには申し訳ないけど、もう一度持って来てもらうしかない。
原因が見つかるまで、その繰り返しです。
お客さんは、僕らにパソコン見せれば『一発で直せる』と思ってるけど、実際は、100発打って一発を当てる作業なんです。
お医者さんにかかるのと似ているかもしれません。
例えば、体にブツブツができて病院に行きましたと。
おそらく大半のお医者さんは、「とりあえず薬で様子見ましょうかねぇ」と言って、軟膏を出すでしょう。
そのブツブツが何かの前兆の可能性はありますが、よほどのことがない限り「いきなり手術しましょう」とはなりません。
まずは可能性の高い解決法を提案して、少しずつ答えを絞り込んでいきます。
パソコンの修理だって同じ。
パーツ交換のような費用が高くなるような解決策は後回し。
直る可能性とリスクのバランスを考慮しながら、一番効率の良い方法から手を付けていきます。
ちなみにメーカーに修理を出すと、いきなり『パーツ丸ごと交換』となることが多いです。
パーツ交換が最も直る可能性が高いですからね。
でも、修理費用が高額になります。
「マザーボード交換になります。料金は5万円です」なんて見積り出されて、「はい、分かりました!」って、納得なんてできませんよね。
ヘタすれば、買ったときの値段よりも修理費の方が高くなるでしょう。
メーカー側は修理より新品購入してもらう方がいいですから、そのような対処でいいのでしょうが、お客さんは困ります。
しかし、何度も修理を重ねてようやく直ったとしても、その分、修理代を高くするわけにもいきませんから…難しいものです。